2007 年
3 月
23 日
中皮腫・じん肺・アスベストセンタ 事務局長 永倉冬史さん
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中皮腫・じん肺・アスベストセンターは、2003年に発足しました。
それまで、アスベスト禁止に向けて長年活動してきた市民、労働組合、医師等が、これから日本でもアスベスト被害者が増えてくることを予測し、相談体制、政府への提言、アスベスト被害者の支援とケアを目的とし立ち上げたものです。 具体的には、 ◆アスベストによる被害者・ご遺族からの医療面でのご相談 ◆労災保険申請のご相談、学校や公共施設の既存のアスベスト対策に関するご相談 ◆担当省庁への交渉による政府への政策提言 ◆シンポジウムの開催や講演等による啓蒙 などがアスベストセンターの活動内容です。
2005年夏、尼崎市に在った建材メーカークボタの工場周辺住民のアスベスト被害は、マスコミに大きく取り上げられ、日本中にアスベストの名が知れ渡りました。クボタの工場周辺の住民被害は、アスベストに特徴的な中皮腫というがんの発症だけでも現在では100名を超えています。多くは、そこに住んでいた子どもたちが犠牲になっています。
あれから2年経ち、昨年はアスベスト被害者の救済のための新法が制定されました。しかしこの新法は多くの面で不公平、隙間を生み出しています。この欠陥だらけの拙速のそしりを免れないアスベスト新法の早急な見直しが求められています。 アスベスト被害救済新法1周年に向けて、新法の見直しを求めて3月25日、26日の2日間、シンポジウムと市民集会と国会へのデモを計画しています。以下のアドレスで、確認できます。 http://park3.wakwak.com/~banjan/070326syukai.html 皆さんのご参加をお待ちしています。
また、アスベストによる被害者救済と同様に重要なことが、アスベスト被害者を作らないことです。つまり、アスベスト被害の予防という課題です。クボタ周辺の多くの子どもたちがアスベスト被害者になってしまった教訓を活かさなければなりません。
アスベストの製造、輸入、使用は禁止になったものの、私たちの身の回りには大量にアスベストは存在します。もっと端的に言えば、私たちは、私たちを死に至らしめる環境汚染物質に接しながら生活していくことを余儀なくされています。有害なアスベスト粉じんは、非常に微細なために空気中に高濃度に存在しても、においもなく目にも見えず私たちは逃れるすべをもっていません。 花粉があらゆる人を襲うように、目に見えないアスベスト粉じんも私たちは知らず知らずに吸ってしまうことになります。このような事態から身を守るには、アスベストのことをよく知り、アスベストの粉じんを可能な限りださない努力が求められます。
奈須さんは、このことの重要性をよく理解し、目に見えない環境汚染物質との戦いを、大田区で身をもって体験してきました。 この環境汚染物質との戦いは、「大田区の職員との粘り強い交渉」であったり、「議会での質問」であったり、「遠く尼崎市のクボタ工場の近くで行われた地元の議員たちによるシンポジウムへの参加」であったりさまざまな活動に結実しています。
今、子どもたちをアスベスト被害から守っていくためには、リスクコミュニケーションという手法が重用であると言われています。これは、かつてリスクというものが、行政と企業だけでコントロールされ、そこには被害者となる住民や国民の出る余地がなかったことへの反省によるものです。そこで、住民の代表として政府や企業へ声を上げコミュニケーションを形成していく当事者が求められています。 ここに奈須さんの重要なポジションがあると私は考えています。そして、奈須さんのような粘り強い、バランス感覚の優れた党派などのつまらない確執をものともしない存在が、多くの子どもたちの被害を予防していくものと信じます。 中皮腫・じん肺・アスベストセンター 永倉冬史 〒136-0071 東京都江東区亀戸7-10-1 Zビル5F п@03-5627-6007 Fax 03-3683-9766 e-mail : info@asbestos-center.jp HP: <http://www.asbestos-center.jp/>
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