療養病床削減による大田区への影響は? 奈須りえ(なすりえ) 大田区 区議会議員
活動報告バックナンバー バックナンバー一覧 ホーム

印刷用ページ 印刷用 (別ページで開きます) 戻る戻る   進む進む
2007 年 5 月 21 日    
療養病床削減による大田区への影響は?

 昨年、厚生労働省では、全国に38万床ある療養病床を15万床に削減する療養病床の再編を打ち出しました。
 今後、平成24年度までの6年間をかけて、医療サービスの必要性の高い人以外は、老健施設等への転換を促されることになります。

 いわゆる社会的入院とも言われる、高齢者の療養病床ですが、医療保険を適用する医療療養病床と介護保険制度を適用する介護保険型療養病床の二つの種類があります。

 双方ともに、老人保健施設や特別養護老人ホームなどに比べ、人員配置も厚く、経費がかかること。そして、療養病床に入院されている方の中に、医師の指示の変更がほとんど必要ない方が含まれていることから、国は、医療型療養病床を存続させ医療サービスの必要性の高い高齢者を対象とするとともに、介護療養病床を平成23年度末で廃止し、介護報酬や診療報酬の改定により、老健施設への誘導策をスタートしています。

 現在、大田区には、療養病床数が757。 
 うち、介護型が232床ですから、医療型は差し引きの525床。

 これらのベッドに入院する全てが大田区民であるというわけではありませんが、一方で現在、介護保険を利用していて、介護型療養病床にいる方が、大田区には503人いるという数字をみますと、療養病床757人より多くの大田区民が療養病床にいる可能性もあることがわかります。

 国は、療養病床を削減し、老健施設やケアハウスへと言いますが、厚生労働省が本年3月に公表している療養病床アンケート結果によれば、転換を促されている療養病床を持つ施設の多くが、現段階で、どのような選択(老健施設やケアハウス、或いは、介護療養施設は医療療養施設へ)をするのか未定であり、スムーズに療養病床から転換した老健施設やケアハウスに移行できるかは不透明です。
 
 また、現実に、療養病床に入院されている方の約1/3は要介護5。特に介護療養病床に限っては、半数以上が要介護5であるというアンケート調査の結果もあり、重篤な状況にあるこれらの方たちが、病院の経営方針などで、行き先を失うことも考えられます。
 今後の施設の経営方針をきめ細かく情報収集するとともに、区として、療養病床から転出せざるを得なくなった方たちへの対応について、区の実態を早急に把握する必要があります。


バックナンバー 最新20
106 大田体育館隣接地の購入の問題について
105 大田区の土地売買について(その@)
104 不明瞭な土地売買事例からみる大田区政の透明化コンプライアンス
913 「外国からの子どもの教育支援を考えるフォーラム2008」
95 社会福祉法人杜の会を視察して
93 NPO大身連夏期研修会「後見人制度について」に参加して
91 都心川めぐりツアーに参加して
826 大田区役所が手狭に=256uを122万/月で賃借
825 放置自転車対策
818 飛散性アスベストのある建物の安全な解体工事のための課題
813 もったいない!何故?大田清掃工場は耐用年数未満で建て替え!!
722 十分にリサイクルしなければ増える温暖化ガス
715 改正建築士法で耐震偽装は防げるか
78 大田区体育館解体工事・アスベスト除去工事説明会
76 「呑川からウナギがいなくなる!」
624 23区のプラスチック焼却による温暖化ガス排出増のテレビ取材
616 公文書保存基準と情報公開のありかたについて
613 【代表質問から】その他プラスチックのリサイクルコスト
611 「大田区におけるアスベスト健康調査報告書」について
610 代表質問【西馬込車両工場跡地の活用そのA】(用途地域)
69 代表質問【西馬込車両工場跡地活用について】

バックナンバー一覧へ 一覧へ戻る ホームへ ホームへ戻る 戻る戻る   進む進む
当サイトの著作権は奈須りえ(なすりえ) 大田区 区議会議員 にあります。