議会改革フォーラム2007に参加して 奈須りえ(なすりえ) 大田区 区議会議員
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2007 年 9 月 3 日    
議会改革フォーラム2007に参加して
〜議会を傍聴してみよう!!〜
 大田区議会第三回定例会は9月13日から始まります

 政務調査費などに代表される政治と金の問題などに代表されるように、現在の議会(議員)不振、政治不振には根強いものがあります。
 議員の日常活動といえば、お祭りや新年会・忘年会で姿をみかけるだけ。それ以前に、ほとんどの市民は議員と話したことさえ無いのではないでしょうか。

 こうした現状を払拭するためにも、議会は変わっていかなければなりません。
 現実に議会活動をしている議員である私が切実に思うのですから間違いありません。

 政務調査費や視察の問題にとどまらない、議会活動そのもののあり方が問われているのが、現在の議会改革の論点です。

 こうした政治不信は投票率にも表れます。 
 4月に行われた大田区の区議会議員選挙の結果は、国政より低い45.57%。二人に一人は投票していません。話題にはなった参議院議員選挙でしたが、大田区の東京選挙区の投票率は57.14%。3年前の参議院議員選挙の55.49%をわずにかに上回っただけでした。先日行われたばかりの埼玉県知事選挙に至っては、投票率が27%。四人に一人の投票で選ばれた代表では、多くの市民にとって自分たちの代表という実感もありません。
 
 議員といえば、お祭りや新年会・忘年会で姿をみかける人。ほとんどの市民は議員と話したことが無いのではないでしょうか。

 政務調査費や視察の問題にとどまらない、議会活動そのもののあり方が問われているのが、現在の議会改革の論点です。

 自治体議会改革フォーラムでは、2006年1月1日〜12月31日を対象に全国1890議会(47都道府県、15政令指定都市、23特別区、764市、844町、197村)に対して=全国の自治体議会運営に関する実態調査2007=を行いました。回答数は1468議会です。

「自由討議」議員同士が議論する
「市民参加」議会審議への市民参加
「情報公開」議会の審議内容や結果が公開されている
の3点について評価をした結果、一位の北海道栗山町は全ての点を満たしており100点満点でしたが、二位70点が5自治体60点が一自治体で、以下、低い得点にほとんどの議会が集中している結果からも、現在の地方議会には「自由討議」「市民参加」「情報公開」が保障されていないことがわかります。

 大田区議会でも、質問内容の項目を事前に通告していますが、通告している議会は全体の92.8%。1468自治体中1363にも及びます。
 突然質問しても、十分な回答ができないというのが通告の理由のようですが、細かい数値など、聞くのが目的というよりは、次の質問への布石のはずですから、通告によって縛られること無く議論を深めたいものです。

 また、大田区議会でも本会議場での質問には時間制限を設けていますが、回数・時間の制限を設けている議会は全体の96.4%。23区に至っては、全ての区議会で制限を設けています。パフォーマンスで延々と質問をする議員がいるからということなのかもしれませんが、十分に論議するためにも、また、議案への理解を深めるためにも、必要な時間は十分にとるべきではないでしょうか。
 大田区議会では、議員に与えられている質問時間は、ひとり一回10分。大田区では、年間の定例会が4回ですから、40分にしかなりません。それに加えて、会派ごとに代表質問として十分程度加えられていますが、本会議においては、わずか、年間40分と少しのために、年間で1000万円近くの報酬を支払っていると考えれば、質問時間はもっと長くてよいはずです。

 もちろん、ほかにも、毎月一回(120分程度/回)ずつの常任委員会・特別委員会と予算特別委員会・決算特別委員会もあり、本会議だけが議会活動ではありませんが、公式な場面で議案への態度を表明できる本会議に各議員が年間で1時間にも満たない活動をしていると聞いたら市民の皆さんは驚かれるのではないでしょうか。

 また、質問は、全質問を議員が行った後に行政から答弁を得るようになっていて、一問一答式になってい無い議会がほとんどです。大田区も、一問一答式は採用していません。そのため、私も、質問の答えになっていない答弁や、答弁もれを経験しています。

 首長提出議案に対して、議論をするのが議会の役割であり、本来は、本会議場において議員同士が議論を深めるための自由討議が必要ですが、現実には、行政側への質問に終始しています。アンケート結果でも、自由討議を行っている議会は全体の1.1%。討議内容を議事録に残す議会に至っては、わずか3議会0.2%という結果でした。
  
 市民参加も、傍聴者に発言を認める議会はほとんど無く、11議会0.7%。
 大田区では、陳情・請願者に対し提出理由を説明する機会がありませんが、保障している議会が438議会29.8%。議案関連資料の公開や傍聴者への資料配布などはすぐにでも実施できることですから、一日も早く大田区議会においても導入していきたいものです。

 大田区議会では、本会議をインターネットで配信していますが、常任委員会・特別委員会は公開していません。議事録の公開にも時間がかかります。予算のという課題もありますが、タイムリーな議事録公開も今後の大きな課題です。
 
 議案審査における、各議員の賛否についても、大田区議会では、区議会だよりにおいて議案のみ会派ごとに公表されていますが、陳情・請願は、審査結果が公表されるだけで、各議員の態度はわかりません。
 こうした内容についての公開も積極的に行っていく必要があります。

 9月13日から大田区議会第三回定例会が始まります。是非、機会を捉えて、皆さんも傍聴にいらしてください。
 議会では、私たちのくらしに密接にかかわる大切な問題を取り扱っています。
 委員会に傍聴すると、区政の動きもわかります。
 議会をかえる何よりの推進力は、市民です。議員だけでは動かないことも、市民が声をあげることで変わっていきます。


なかのひと




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