日本の建物の寿命はなぜ伸びない 奈須りえ(なすりえ) 大田区 区議会議員
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2007 年 9 月 7 日    
日本の建物の寿命はなぜ伸びない

アメリカの中古住宅市場の下落が報道されていますが、それでも、アメリカの中古住宅は市場が形成され、売買が行われています。
 一方の日本は、一部、リフォームをして新築と比べ割り安感を武器に売りに出す動きも出てきましたが、築年数の経った建物はほとんど土地価格だけで取引されてしまうのが現状です。
 
 日本の建物の寿命は欧米に比べて短いことを示すデータがあります。

 どうして、日本の建物の寿命は短いんでしょうね。
 ヨーロッパの美しい町並み。百年経った建物が使用されていることもさほど珍しいことではありません。古い建物でも、エレベーターを設置するなど内装を整えて使用しています。価値観の相違でなのでしょうか。
 木造と石造りの違いでしょうか。それでも、木造建築だって、100年は持つそうですよ。
  
 最近では、旧耐震基準から安全性を持ち出して、建て替えを促す動きもあるようです。旧耐震基準の建物は全て建て替えではなく、改修で安全性を確保出来る物件は、改修で対応するなど、建物ごとの対応が必要です。
 
 マンションの建て替え決議要件緩和の動きはさらに加速しそうな勢い。超高層住宅建設が進んでいると思ったら、スラム化を引き合いに、もう、建て替えをしやすくしようという動きもあるようです。
福井秀夫・政策研究大学院大学教授のコメントです。

「超高層マンションは分譲形式が多く、分譲では大規模修繕や建て替えの際、合理的な判断でスムーズに意思決定することが難しいが、建て替えや大規模修繕ができないと、超高層マンションは荒廃し、スラム化しかねない。現行の建て替え要件を、改め、建て替えなどが合理的進められる制度にもっていくべき」
 25年以上経ったら1/2以上の賛成で建て替えられる!?

 あんな、立派な建物なのに、25年たったら、建て替えなんて、理由はともかく、長く、大切に使おうという発想はどこにいってしまっているのでしょうね。
 
 作っては壊し、作っては壊し。
 
 スラム化や、建て替え決議がまとまらないことと、住宅の寿命を一緒に論じてはいけないと思うのですが・・・・。



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